南三陸味わい開発室の背景
南三陸味わい開発室は、水産物を中心とする南三陸の豊かな食材を今以上に引き立たせるメニューと、それをお客様に届ける仕組みを工夫するために活動するプロジェクトです。この取り組みによって、南三陸産物のブランド化をはかるとともに、都市と南三陸の交流を促進し、新しい観光のかたちにつなげていきたいと考えています。
この取り組みの背景の1つに、どの地方でも抱える大きな課題・・人口減少と過疎化、高齢化があります。交流を通して、ひと時でも町の住民となって、ほんとうの意味での豊かな生活が地方にあることを実感し、地方との接し方や自分の生活スタイルを考えるきっかけとしてもらえればと願います。それが間接的にでも、町の課題解決につながっていくことを期待しています。
また、農業や水産業など、人間の食を支える一次産業が持続され発展させるという課題への取り組みでもあります。一次産業の衰退は、人の生の根源を脅かすことになるのではと感じているからです。 この取り組みを、地域で内発的におこなっていきます。活動を通して地域にて学び、知識を蓄え、創造性を育むこと、それが揺るぎない地域の力になって、結果強い展開力を生み出すことになります。実は、地域の味の価値が、しっかりと地域の中で認識されていないのではないかとの懸念があります。地域の味の理解を広げ深めていくことがこの活動の軸におかれて、プロジェクトが推進されていきます。